切り絵しおり 写楽「三世大谷鬼次の奴江戸兵衛」について

江戸の粋が、本のページから顔を出す——。
切り絵しおり「浮世絵シリーズ」は、江戸時代を代表する浮世絵師・東洲斎写楽が描いた名作『初代市川男女蔵の奴一平』『三世大谷鬼次の奴江戸兵衛』をモチーフにしたアートあふれるしおりです。歌舞伎役者たちの迫真の表情と気迫を、繊細な切り絵風に表現しました。
通常は長方形の枠に収まるこれらの名作を、あえて“人物だけ”を切り出すことで、しおりを本に挟んだ瞬間、まるで登場人物がページの間から飛び出してくるかのような遊び心を加えました。

人物だけをしおりとして切り出すにあたり、原画では上半身の左側がフレーム外にあり、描き足す必要がありました。想像で補う作業ではありましたが、全体として違和感のない自然な仕上がりになっています。

切り絵しおり「三世大谷鬼次の奴江戸兵衛」は、江戸時代の浮世絵を現代の読書時間にそっと寄り添わせる、ユニークなしおりです。
このしおりは、強度に優れた特殊な紙を使用し、繊細なカッティングで原画の迫力ある表情やポーズを再現しています。ただ、線を太くすれば強度は増しますが、原画のイメージから離れてしまう。そこが今回の制作で最も悩ましかった点でした。
特に印象的な「手」や「顔」のパーツは、実際に指で軽く押すと、グニュッと変形し、手を離せば元に戻る仕掛けに。このほどよい柔らかさにより、原画の表情をできる限り忠実に再現すると同時に、ちょっとした遊び心も感じられる仕上がりになりました。
見る人を惹きつける江戸の表現力と、現代ならではの工夫が融合した、ちょっと不思議で味わい深い一品KAIUN-DOの切り絵しおり「写楽 三世大谷鬼次の奴江戸兵衛」。
自分用にはもちろんですが、美術や歴史に関心のある方への贈り物として、海外の方へのプレゼントとしても喜ばれる逸品です。
KAIUN-DO切り絵しおりは、この他に同じく写楽が描いた「初代市川男女蔵の奴一平」も展開しております。原画にさらに近くなるように、枠ありタイプもあります。


